FEELCYCLEというフィットネスが流行っていますがご存じですか?NYで人気が爆発して日本に上陸したサウンドフィットネスです。
※画像はfeelcycle.comより
レディーガガがNYで取り組んだとし話題になったこのフィットネスなのですが、ミラーボールなど回る暗闇の中でクラブミュージックに乗りながら、インストラクターの指示で45分間エンジョイサイクリング!
1レッスンで400から800キロカロリーも消費するダイエット、かつ楽しい!ときて、首都圏を中心にすごい勢いで店舗展開しています。
何より注目すべきはここの課金モデル。
①初回体験時にクレジットカード登録
体験の予約をする際に、「紹介カード」があると体験者は1回1,000円でレッスンを受けることが可能。
WEB画面から名前等の個人情報入力を登録。
また、紹介カードを渡した紹介者には翌月会費が減額になる特典あり。
※画像はfeelcycle.comより
②体験レッスン
FEELCYCLEではタオル・専用靴は貸出無料。
体験時には更にウェアも無料であるため、下着と靴下以外は手ぶらでOK。
③体験レッスン終了
体験レッスンは初心者レベルのもの。
これまでに無い空間(音楽・照明)であるため心地よい汗と共に気分は最高の状態でインストラクターによるクロージングプロセスの開始となります。
<以下がその流れ>
インストラクタ―
「レッスンいかがでした?楽しかったですか?」
↓
体験者
「はい!楽しかったです!」
↓
インストラクター
「最初はハードかもしれませんが、3回程度ですぐに慣れます。
1回400から800キロカロリーが消費しますので継続することで体型の維持にもつながるんです」
↓
体験者
「そうですよね。。どうしようかなあ。」
↓
インストラクター
「(iPadを持ちながら)入会はこの画面でID/PWでログインして、入会ボタンを押していただくだけです。
カード情報は登録されていますから、この時点ですぐに入会となります。次月からカードでの課金がはじまるイメージです」
↓
体験者
「ボタン押すだけなんですね。。うーんどうしようかな。もう少し様子見ようかな。。」
↓
インストラクター
「本日この場で入会いただくと、入会金が無料です!紹介者の○○さんと一緒に頑張りましょう!」
↓
体験者
「今申し込めば入会金無料!うーん、○○さん(紹介者)どうしようかなあ」
↓
紹介者
「△△(体験者)さん、いいんじゃない!?合わなければ辞めればいいんだし。」
↓
体験者
「そうだよね!それじゃあ入会します。」
↓
→ボタンをクリックして入会(契約)完了
※カードによる継続課金(月額1.3万円程度)が開始となる。
という流れです。いかがでしょうか?
上記のやり取りの中にいくつもの仕組みが入っていたのに気が付きましたか?
※画像はfeelcycle.comより
FEELCYCLEおける自動集金型モデルの仕組み解説
1、「紹介カード」の設置
初回1,000円で体験可能という体験者にとってのメリットで体験のハードルを下げています。
そして、紹介者も成約時に翌月会費が減額というメリットで口コミ紹介の仕組みを設定しています。
販促費用としては無駄がありません。
2、手ぶらでOKな体験レッスン
初めての場所はどうしても構えてしまうもの。
「基本手ぶらでOK」という設定がハードルを下げる効果を担っています。
3、最も興奮しているタイミングでのクロージング
レッスン後すぐの最も興奮しているところでインストラクターによるクロージング。
コンバージョンを高める上でこれ以上のタイミングはありません。
4、iPad:1クリックによる入会
体験レッスン登録時に入会に必要な情報およびカード情報を登録しているため、通常であれば用紙への記載、銀行引き落とし手続き、またはクレジットカード登録・審査)などの手間が一切必要なく、1クリックで完了します。
5、紹介者による入会の後押し
入会の契約が完了すると、紹介者にも翌月会費減額のメリットがあるため、紹介者も入会を推進する応援者となります。
体験者がどうしようか迷っている際に、元々の知り合いの一言が最後の決め手となり、成約率が上ります。
以上、シンプルな中に、実は5つの仕組みが入っていることがわかります。
このような形で契約された会員は、カードで自動に課金され、レッスンに参加してもしなくても自動課金されるため、フィットネスクラブにとっては毎月の経営を読むことが可能になるのです。
また、FEELCYCLEがアパレル販売も実施しているように、フィットネスクラブであれば、サプリメントやドリンク、更には会員同士のツアーなど、様々なアップセル・クロスセルが可能になります。
※画像はfeelcycle.comより
特に所属している会員はそのクラブやインストラクターの「ファン」になるので、通常よりも商品の購入率が高くなることは言うまでもありません。
※紹介カード制度は2014年年末では目標値に達したのか、終了になったようです。新店キャンペーンとして次のようなチラシは展開しているようです。